Pitスクール的 子どもの脳力を最大限に伸ばすポイント
○好き、夢中、好奇心を大事に
私たちの脳は、自らを変化・成長させていくことができる力をもっています。この力を「可塑性」と言います。何かを突きつめれば突き詰めるほど、脳の可塑性を高めることができる。つまり他の分野についても脳を成長させやすくなる、という特徴があるのです。
そこでPitスクールでは、多くのことを体験し、好きなことや夢中になれることとの出会いを心がけています。その対象はお絵描きでも、かけっこでも、ピアノでも、パズルでも、子どもが時間を忘れて取り組んでいるものなら何でも良いのです。さらに好奇心が旺盛で高次認知機能の高い人は人生を楽しみ、老化のスピードさえ遅らせることができると言われています。
○年齢によって脳の成長部位が違う!
使う脳の部分によって、伸ばしたい能力によって、成長の始まるタイミングは違います。
●3~5歳は音楽・スポーツの才能が花開く時期
巧緻運動を司る「運動野」と呼ばれる部分は、3~5歳前後に発達のピークを迎えます。楽器以外でも、3~5歳ぐらいでフィギュアスケートやバレエ、卓球といった細かい身体の動きをともなう運動を始めると、効率よくその能力を獲得できるものです。なかでも、微妙なバランスや器用さが必要とされる種目は特に、この時期からのスタートが大きなプラスとなります。
そこでPitではボール運動のように空間認知力を伸ばす、協働を学ぶ、巧緻性を磨くものを多く取り入れています。
絶対音感、相対音感を身に付けるにも幼児期は良いタイミングです。脳は後ろから前に向かって発達することはよく知られていて、Pit教育にも取り入れています。
・後頭葉の発達により「ものを見る」
・側頭葉の発達により「音を聞く」
音として聞いていたものを次第に言語として理解し、同じく側頭葉にある海馬により、記憶として関わりを増していきます。
・さらに頭頂葉にある感覚野、運動野へと発達し、巧緻性も育っていきます。
・最後に人間らしさの象徴である前頭葉。ここで高次認知機能(考え、判断し、計画、決定、洞察、コミュニケーション)ができるようになり、ガマンすることを覚えていきます。
音感が幼児期に育つと言われるのは、脳科学の側面から見れば聴覚と関わり、3~5歳ぐらいで完成してしまうので、絶対音感を身に付けるには絶好の時期となります。
●語学は8~10歳がピーク
一方で、語学は8〜10歳がピークとなります。つまり、幼児期にしっかりと音楽や運動によって語学の基礎となる、聴く力を育てておくことが大事です。10歳になると社会性やコミュニケーション能力が育ってきます。バイリンガルになるとメリットが沢山ある反面、それぞれの言語の深いところの理解について、どっちつかずになるというデメリットも一方で言われています。
Pitでは敢えてバイリンガルを育てるのではなく、一つのコミュニケーションツールとして使う楽しさを重視しています。
○睡眠・栄養・刺激も大事
最後に、海馬を育てることに大切な睡眠・栄養・刺激。これらをふまえ、特に幼児に向けては以下を重要視しています。
●「聴く」「見る」「読む」ことを意識的に育てる
●「運動する」「考える」「感じる」「記憶する」機会を作る
●生活習慣を整える(栄養・睡眠)
●環境を整える
Pitでは、これらの必要性と脳科学的な裏付けを以て、さらに教育を考えていきたいと思っています。